批評は誰がためにありや

誰のために批評を行うのか?
もちろん、自分のためである。自分の読解に有益な行為を優先して行うという程度の功利主義ならば私も持ち合わせている。*1
何のために批評を行うのか?
もちろん、小説を読むためである。さらにいえば総体としての小説、一般形としての小説、……、修辞は何でもよい、個別の物語から離れて小説を読むためである。*2

*1:まず、議論の方向を示す。

*2:その上で、少々混乱させる。