2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

リアリズム(続き

Q.なぜ演出術としてのリアリズムが演出の放棄を言明するものにすぎないのか。 A.そもそも近代小説はリアリズムを前提としているからである。*1 *1:やる気低下中

Merd

http://www.kmonos.net/alang/etc/merd.php 何というか、私の考えていたものにかなり近いものを発見。

Scheme

最近はSchemeを触っているのだが、何でも出来る言語はその分だけ可能性を考慮しなくてはならないために使いにくくなるのではないかと思う。 大概のプログラミング言語はチューリング完全(というよりもチューリング完全でなければプログラミング言語として失…

リアリズム

リアリズムとは愚者の演出術である(言い過ぎ)。 リアリズムに基づいた演出がそれ自身何者かを生み出すことは稀だ。もちろん、既に存在する何者かを伝えるためには最良の手法になるのだから一概に否定することも出来ないのだが、少なくとも演出術としてリアリ…

非理想的読者

読者の大半は、作者の思っているような理想的読者/消費者ではない。以下では非理想的読者を類型化してみよう。 うっかり 彼らは熱心な読者である。作品の序盤(彼らが物語に没入する五分ばかり前のことだ)に説明された事柄を終盤まで覚えていることは少な…

ジャンル論

ジャンル論は常に不毛である。譬えるならそれは交雑種間の分類学だからである。 生物分類学の場合、古代から近代までに亘って博物学の知識に基づいた分類が行われてきた。そのため、発見者の印象だけで決めるなど、恣意的な判断が繰り返されてきた。それに対…

条件(追加)

事前/後条件について一つ重要なことに気が付いた。 パラメータ付き型整合性による検証が(より原始的な)assertによる検証よりも優れているのは、事前/後条件が外部に公開されているという点である。

キャスト→型マッチング

型マッチングを構文に含めば*1ダウンキャストを無くせるような気がする。 if( object instanceof TypeA){ TypeA objectAsTypeA = (TypeA) object; // do Something. } else if( object instanceof TypeB){ TypeB objectAsTypeB = (TypeB) object; // do Some…

条件

引数の型は事前条件の一種だ。返値の型は事後条件の一種だ。と思いついてから検索したらEiffelが出てきた。 「厳密な事前/後条件が成り立っているかどうか」を調べるためには動作条件での検証が必要になるのだが、動作条件での検証では「事前/後条件が常に…

型と集合の区別は要らないこともない。

Haskellを見て思った。集合と型はしばしば等しい。 Boolean型は[true, false]という集合に等しい。Integer型は[MinimumInteger,MinimumInteger+1,...,MaximumInteger-1,MaximumInteger]に等しい。実際には任意長の配列など、要素の数が有限個に収まらない*1…

メソッドとフィールドの区別も要らない。

smalltalkを見て思った。メッセージングが明確であれば充分だ。 object.method(); object.field; とはつまり、 object メッセージング先 .method,.field メッセージ(.がメッセージング記号、method,fieldがメッセージ内容) () これもメッセージ

式と文の区別は要らない。

lispを見て思った。式と式とのセパレータさえあれば充分だ。 式1;式2;...;式N は文がN-1個と式が1個ではなく、複数の式を列挙した一つの式だとみなしても構わない。 (begin 式1 式2 ... 式N) と同じような感じ。

メタ(さらに続き)

さて、「メタフィクション」である。 「フィクション」とは散文形式で書かれた創作物語全般である。一般に「メタフィクション」と呼ぶときには創作物としての側面について着目し、なおかつ「フィクション」という語を再帰的に適用した「メタ創作」的創作物語…

メタ(続き)

「メタ○×」という言葉が通じるには「○×」に関する共通認識が必要である。 「○×」が具象物である場合にはそれなりに共通認識が得られる可能性が高い。私が今打っているキーボードが「私が今打っているキーボード」であることについて共通認識があるとは必ずし…