リアリズム

リアリズムとは愚者の演出術である(言い過ぎ)。
リアリズムに基づいた演出がそれ自身何者かを生み出すことは稀だ。もちろん、既に存在する何者かを伝えるためには最良の手法になるのだから一概に否定することも出来ないのだが、少なくとも演出術としてリアリズムを利用するのはあまり面白くない。
なぜならば、演出術としてのリアリズムとは演出の放棄を言明するものにすぎないからである。(もう少し続く