新聞社の赤字

http://mubou.seesaa.net/article/111781366.htmlの新聞という商売はもう寿命が尽きかけているという話。
とりあえず報道機関が必要なのは誰もが納得してくれると思う。ブログでも2chでも報道はできるかもしれないが、客観性を担保するという機能がなく、従来で言うところの怪文書の域を脱していない。
ただ、新聞社が報道機関として機能しているかは微妙だ。
新聞紙面の大半は、記者クラブや通信社経由の情報、プレスリリースや広告で占められている。これらの記事を載せるのなら、新聞どころか、報道機関である必要すらない。Yahoo!ニュースが共同通信から直接記事を買っているのが良い例だ。
あとは警察やその他の「関係筋」からのリークがある。こちらは「何をどう取り扱うか」という点でしばしば偏向が見られ、批判の対象となっている*1。しかし、その内容が事実である限り、偏向があったとしても必要だと思う。もちろん、複数の情報を比較しないと危険なのは認めるが。
たぶん、報道機関に求められるもの、報道機関でなくてはできないこと、とはこういった事実を検証する地味な仕事ではないかと思う。でも、現在の新聞社はそういった地味な仕事を嫌がる「業界人」を沢山抱えていて、そこを整理しないと会社全体が傾いても不思議ではないなと思う。他の大企業がバブル破綻に伴ってその類の「文化」事業を整理したように。

*1:社説は論外ということで。