アファーマティブ・アクション

http://d.hatena.ne.jp/islecape/20090119/p9http://idm.s9.xrea.com/ratio/2009/01/15/000810.htmlの話。
アファーマティブ・アクションについては良い面も悪い面もある。理念には賛同するが実装には納得できないと思っている。
例えば、アメリカの大学の場合だとアファーマティブ・アクションを勝ち取れる程度に勢力のある人種が有利になる。そもそも人種という曖昧な指標*1を用いて評価をすること自体、あまり真っ当ではない。
で、ここからが本題。
アメリカでは地位や収入と人種との相関がはっきりと見られる。しかし、本人の地位や収入と親の地位や収入との相関はもっと強い。それならば貧困こそがアファーマティブ・アクションの対象になるべきではないのだろうか。
ただし、私は奨学金の増額の方が好ましいと思っている。経済的な事情で進学出来ない人に機会を与えるというだけでなく、その代わりに国などのために働いてもらうというのはどうだろうか。
例えば、「在学中は授業料減免+奨学金給付、代わりに卒業後XX年間指定された土地で働かなければならない」という条件付きでも医者になりたい人はいるだろう。いや、基本的には防衛大や防衛医大文民版なのだけど。

*1:第一、DNA検査をするとほとんどの人間が「混血」だ。