メタ・ゲーム

http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20090118/1232274173の話。
この状況は『蓬莱学園』とちょっと似ているのかなと思った。いや、『ひぐらし』も『うみねこ』も読んでいないし、『蓬莱学園』どころかTRPGもしたことがないのだけども。もう一つの似ているものは『ガンパレード・マーチ(GPM)』。これも遊んだことがないというかPSの本体を持ってすらいないのだけども。
共通点は「メタ・ゲーム」だ。
PBMである『蓬莱学園』が最も顕著なのだが、これらの作品は全て(名義上の)作者が読者に向けて「作品について考えろ!」といった挑発を繰り返していたようだ*1。両者の間に作品外の交渉があれば「メタ・ゲーム」は成立する。
先にあげた作品はファンが濃いことで有名だ。もちろん、狭くても濃いファンがいないと「メタ・ゲーム」が成立しないというのもあるが、「メタ・ゲーム」自体にファンの熱狂を高める作用があるのではないか。
理由としては

  • 自分自身が登場人物である。
  • 作者と読者の交流がある。

といったところが挙げられる。しかし、それらは表層的な理由にすぎないようにも思える。パチンコや競馬のオカルト必勝法から陰謀論に至るまで「メタ・ゲーム」は存在し、一部の人には熱狂的に受け入れられているからだ。
私には結論を出せないけれども、これはとても興味深い素材だと思う。

ちなみに「メタ・ゲーム」を本質と見なすなら実作品も単なるログに過ぎない。後からログを読むこととゲームに参加することが等価ではない以上、後追いのプレイヤーなどは存在できない。だから私はそれらの作品に触れない。