京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』ISBN:4061822934

まだ200頁ほど残っているのですけど、展開はあからさまなので感想。

ええと、榎木津がいなければ小説にならない事件ですね。
物語の内部では何ら不思議なことは起こっておらず*1、過去四件の事件の相似性を強調したり、榎木津の宣告を挟んでみたり、……といった不思議さの演出ばかりが繰り返されています。それなのに多角的に描いている訳でもない辺りが×。

それと、乙一京極夏彦の筋の作り方が結構似ていることに気が付きました。気が向いたら詳しく書きます。

*1:不思議なのは警察があまりにも怠惰な点くらい。