属人(小説・物語)

「それではもう少しハイカルチャー寄りの文化として、小説について考えてみる。」と書いたものの、日本にハイカルチャーが存在しているのかどうかは疑わしい。重ねて書くならば、一つの事柄をハイカルチャーとして受容するような規範文化が存在するのかどうかも疑わしいのだが、これはまた別の話題。

本題は小説/物語における属人性である。
第一の属人性は作家自身への偏愛として現れる。例えば、作家の講演会である。現役を引退した作家への余禄という側面もあるが、現役の作家の場合は顔見世興行としての側面が強い。
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