すこし・不思議

http://d.hatena.ne.jp/foxintheforest/20081207/1228660200の「ある日突然現れた女の子と◯◯し始める物語」について。リンク先の話は参照項がちょっと違うのではないか?と思ったが、ブックマークコメントにするには長すぎるのでここに書く。
確かにラノベに「ある日突然現れた女の子と◯◯し始める物語」は多い。でもそれは社会状況とあまり関係ない。というのは参照項を「ドラゴンボール」から「ドラえもん」にずらしてみれば判るだろう。
「ある日突然現れた女の子と◯◯し始める物語」の肝は

  1. 主人公はごく普通に生活を送っている
  2. ある日突然、女の子が主人公のもとに現れる
  3. 女の子には特殊な力が備わっている
  4. 女の子の特殊な力が物語を駆動し、主人公の生活が徐々に変化していく

だという点には同意する。これを

  1. 主人公はごく普通に生活を送っている
  2. ある日突然、ロボットが主人公のもとに現れる
  3. ロボットには特殊な力が備わっている
  4. ロボットの特殊な力が物語を駆動し、主人公の生活が徐々に変化していく

と変えれば「ドラえもん」になる。お化けなら「オバケのQ太郎」だ。「デスノート」には「キテレツ大百科」を当てると良いか。*1
この視点で見れば変化は

  • 特殊な力を持つものは、以前は人間ではなかったが、最近は女の子に変わった。

という一点に絞られる*2。これに付随して

  • 読者の(擬似)恋愛の対象になった。
  • 製作側が想定している読者の年齢が上がった。

というのも加えられる。物語については「エブリデイ・マジックとラブ・コメディを同時進行かつ同一人物で進めている」という点が興味深いくらいか。

*1:藤子不二雄ばかり挙げたのは「昔に書かれたが今でも人気のあるもの」というので最初に「ドラえもん」が浮かんだから。

*2:うる星やつら」とかあるけど。