美術展覧会の見方

http://d.hatena.ne.jp/nyaofunhouse/20081103/1225708092
http://d.hatena.ne.jp/matsukazuto/20081115/1226730263
が面白かったので私なりの見方を書いてみる。

友人と行く。

見終わったらお茶でも飲みながら感想を言い合うと楽しい。素直な感想ですらない単なる与太話で構わない。ちなみに美術の趣味はちょっと違うくらいが一番盛り上がるような気がする。そもそも興味がない人は連れて行かない方針で。

音声ガイドは現代美術のみ。

現代美術には文脈依存の強い作品が多い。特に「地域文化の影響が〜」といったものまで抑えるのは無理なのでその辺りは解説に頼った方が良いと思う。大抵は、掲示で説明してあるし、音声ガイドなんてないし、スタッフに聞けば答えてくれる(かもしれない)し、といった理由で必要がないけれど。

「良い/悪い」より「好き/嫌い」を大事に。

「良い/悪い」と「好き/嫌い」は全く別の評価軸なので、一番好きな作品と一番良い作品が違っているのは当たり前だ。素人なら素人として堂々と「好き/嫌い」を口にすれば良い。

できれば二周歩く。

一周目は展覧会全体の流れをざっと見る。二周目は気に入った作品だけをじっくり見る。全部をじっくり見るのには体力も集中力も足りない私なりの、美味しいところを摘み食いするための作戦だ。ただし、友人と行った場合にこれをすると嫌われるかも。
じっくり見るなら残りの項目も気にすると尚良い。

距離と角度を変えて見る。

基本の距離から少し離れたり、近づいたりしながら見る。前からだけでなく、右から、左から、立体なら後ろからも見る。触っても構わない作品なら触ってみる。本当は照明を変えたりもしたいのだけど、それは無理だと諦めよう。
そうすると印象が変わる作品も多い。それらの印象を全部引っ括めたものを大事にしよう。

作者名や題名、周りの作品も見る。

作者名や題名といったものは作品の一部というより展示の一部だ。それらを見るときは周りの作品も一緒に見た方が「展覧会」を見るのに役に立つだろう。その「展覧会」が気に入ったらキュレータの名前を調べておいても良いかも。