教育現場がカルトを育てる。

http://b.hatena.ne.jp/kilrey/20090121#bookmark-11751259で自分が書いたことの話。

「研修」名目だとカルトが跋扈する。

カルトが跋扈するのは「研修」に限ったことではなく「教育」全体にいえることかもしれない。
「教育とは洗脳である」としばしば言われる。この点についてはレトリックとしては許容範囲だと思うが、事実として正しいかどうかは判らない。少なくとも「洗脳の結果としてカルトが生まれる」とは思っていない。むしろ「善意の嘘を許す環境がカルトを生む」のではないか。
例えば、『水からの伝言』に限ったことではなく、道徳の授業で扱う題材では事実と異なる話が多々ある。国語の「作者の考えは何か?」という問題を作者自身が解けなかったという笑い話がある*1。どちらからも「真実でなくても教育の役に立てば良い」という考えを感じる。
道徳の副読本の選定など、少数の教員が主観に基づいて「教育の役に立つ」かどうかを判断している。有能かつ人格も優れた教員ならば万事上手く行くだろうが、そうでなければあまり上手く行かないだろう。ここにカルトの紛れ込む余地がある。これはたぶん、独裁体制が生む問題の一つだ。

*1:具体名が付いたものとしては清水義範版と野坂昭如版を聞いたことがある。