神は無意味である。

http://d.hatena.ne.jp/Britty/20090125/p4からの連想。
科学と信仰の違いを伝えるのはどうしたら良いか。ひとまず信仰が科学の埒外である以上、科学的に説明することは難しい。宗教的に説明するには『見えざるピンクのユニコーン - Wikipedia』や『空飛ぶスパゲッティ・モンスター教 - Wikipedia』があるが、無神論的立場から出された案である点で反発を持たれている点は否めない*1
その点で『何も変えない神の教会(順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF))』は素晴らしい。「神は存在するが、この世界と一切の交渉を持たない」という、有神論側から出された、科学と宗教の対立を乗り越える解答である。
現存する宗教は信仰に関する言明だけでなく、科学的に扱い得る言明も含んでいる。そして科学的に扱い得る言明の一部は科学的に間違っている。その辺りの教義および解釈を更新する責任は宗教側にあるのではないかと思う。単純に言えば、寓話を字義通りに解釈するな、という点をきちんと説教してほしいのだけども。

*1:この反発は信仰によるものと言い難いが。