痴漢問題の定量的解釈

痴漢に関する男女の意識の違いについて考えてみるよ。
私が痴漢に遭ったときは「え、何、嘘?痴漢?」という感じでしばらくパニックになった。犯人を捕まえたことなんてないけど、逮捕に関する問題も少し書くかな。

問題を整理する。

女性だけが被害者ではないのもあるし、以下では被害者候補グループ100人と加害者候補グループ100人として進める。ここでは仮りに「人」という単位を使っているけど、「%」でも何ら問題はない。単に読みやすさを優先しただけ。
それでは仮りの値を与えてみよう。
被害に関しては当事者でもある被害者候補グループの証言を重んじよう。被害者候補グループ100人全員が3回ずつ受けたことにする。つまり犯罪は300件起きている。
問題は加害に関する加害者候補グループの証言が推測に過ぎないこと。正直なところ、この数字に意味はない。あえて意味付けるならむしろ「もし魔が差したら痴漢してしまう者の割合」なのかもしれない、と見積もって犯人が10人いることにしよう。
つまり、300件の犯罪と10人の犯人だ。バランスがとれていない?そんなことはない。この問題は「累犯」という要素が隠れている。犯人1人当り累犯30件なら収支があう。
それどころか実際は毎日犯行を働くような常習犯が一人いるのかもしれない。犯罪300件に対して犯人1人だ。

痴漢冤罪についても。

常習犯一人という仮定において二人の容疑者が捕まったとしよう。この場合の冤罪率は幾つだ?
犯罪一件当たりならたったの0.1%だ。しかし容疑者一人当りなら50%にもなる。被害者グループは前者を採用したがるだろうし、加害者候補グループは後者を採用したがるだろう。ただそれだけのことだ。
議論をしたいなら定義を明確にし、それを共有すること*1

〆。

解決策としては痴漢しにくい、されにくい環境を作るしかないよね。
女性専用車両と同じように人数比に合わせて男性専用車両を作るのも良いだろう。時折、警察の囮捜査が混じっているのも良い。

*1:冤罪が問題になるのは逮捕とその後の裁判においてである以上、私は逮捕一件当たりの冤罪率の方が重要だと思う。