「素人」の実例があった。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090425の話。

いえ、完全な素人な戯言なんですけど。たんに個人的に「ちきりんは、もーこんなマシンいらんかも」と思っただけ。

という関連で、http://d.hatena.ne.jp/kilrey/20090426#p1の良い例になっているようだ。

欲しいのは「実際の機能」だけ。

参照先の話は

  • パソコン→デスクトップPC

と置換してみると特におかしな話ではない。汎用機から専用機への流れの一つの実例だ。
業務用では高性能だが巨大で高価なワークステーションよりも低性能だが小型で安価なPCサーバへという流れがあって、ついでに安価になったデスクトップPCが事務用途で広まった。そのさらについでで個人用途のデスクトップPCも広まった。
当初は「ついで」だったため、個人用途に設計されたデスクトップPCというものはなかった。いや、正確にはあったけど中途半端な性能と価格だったので広まらなかった。個人用途の市場が充分に大きくなったこと、発展途上国での需要が大きくなったこと、不況のために安価な機種が求められていること、……、などの理由が重なり、ネットブックという廉価版PCが歓迎された。
もう一つの流れとしてモバイル機器がある。元々は手帳をベースに高機能化した電子手帳とPCを持ち運べるようにしたノートPCという二つのジャンルがあった。電子手帳のサイズに世代落ちのノートPCくらいの機能を詰め込むことができるようになったものがPDAだ。さらに通話・通信機能が合流したものが現在のケータイだ。

見えるのは「現実の構造」だけ。

スマートフォンとケータイはほとんど同じような機能を持っている。通話、メール、情報管理、……、などなど。そもそもJavaのゲームが動くという時点で「携帯電話」から外れた機能を持っている。そのような一昔前のPC程度の機能を持ったケータイが「携帯電話」として認知されているのはそのUIと売り方が原因だろう。
UIと売り方は「素人」でも見ることが出来るから、「素人」の発言はUIと売り方に関するものばかりになる。まあ、それも「現実の構造」の一種には違いないけれど、あくまでもメタ議論でしかないということは自覚しておきたいよな、という。

メーカー側の話も。

ついでに書いておくと、メーカー製PCとネットブック

まあ、こんな話も消費者側からは気軽に「あーだ、こーだ」と言ってればよいですが、メーカー側からすると「そんなことをお気軽に予想しないように」って感じかも。パソコン産業って大きな業界ですからね。“市場消失”なんてしたら大変なことだ。

どころか同じメーカーの同じ人たちが作っている。ケータイも大体同じメーカーだし。