固定小数点数のフォロー

http://www.kt.rim.or.jp/%7ekbk/zakkicho/09/zakkicho0910c.html#D20091027の話。

Wikipediaだと。

固定小数点数(こていしょうすうてんすう)は、コンピュータにおける実数の近似値の表現方式。固定小数点数では整数部分に用いるビット数と小数部分に用いるビット数をあらかじめ固定して表現する。

と書いてありますが、上記引用部が成り立つのは基数=2の場合だけで、基数≠2でない場合には成り立ちません。
少なくとも私の関わった範囲だと、「固定小数点数」と一口に言った場合に「基数=2の固定小数点数」を指す、という経験はありません。逆に会計に近い分野だと、「固定小数点数」は「基数=10の固定小数点数」を指す、というのはありましたが。

誤差は。

同じ基数を利用する固定小数点数BigDecimalならば、表現範囲に収まる計算の結果は誤差も含めて一致します。というより、下記のJava APIを読む限り、BigDecimalは任意長、基数=1010^scale*1固定小数点数です。

変更が不可能な、任意精度の符号付き小数です。BigDecimal は、任意精度の「スケールなしの整数値」と、32 ビット整数の「スケール」で構成されます。0 または正の場合、スケールは小数点以下の桁数です。負の場合、スケールなしの数値に、スケールの正負を逆にした値を指数とする 10 の累乗を乗算します。つまり、BigDecimal で表される数値は (unscaledValue × 10-scale) です。

〆。

暗黙に「基数=2の固定小数点数」という分野もあると思うので、ご存知の方は教えてください。

追記

やはり「固定小数点数」は「基数=2の固定小数点数」を指す分野もある/あったようです。

*1:肝心なものが抜けてました。ごめんなさい。